こんにちは
日本膝の痛み研究所名古屋支部「リライフ整体院」のよしかわです。
7月に入ると本格的な登山シーズンになりますね。
当院は長野県や岐阜県が近いこともあり、最近膝の痛みで好きな登山ができない
という方が結構多く来院されます。
その方たちに共通しているのが
- 日常生活はあまり問題がない
- 上りよりもむしろ下山に不安を抱えている
といった点です。
もしあなたも今年登山を予定していて、膝の痛みで悩んでいるのであればぜひこの記事を読んでみてください。
登山が膝に及ぼす影響とは
当たり前ですが、山を登るというのは普段の生活よりも何倍も足の筋肉を使います。
この足の筋肉への負荷が直接膝の痛みの原因になります。
決して膝の関節の変形が進行するからといった理由ではありません。
登山で最も負担のかかる筋肉
それは間違いなく
『大腿四頭筋』という筋肉です。
この筋肉は主に膝を伸ばすために働く筋肉ですが、この筋肉への過負荷により固くなってしまうことで膝の痛みが出やすくなります。
また、この筋肉への負荷は上りよりも下りのほうが何倍も強くかかります。
上りの時は本来の膝を曲げているところから筋肉の収縮により伸ばすという働きをするのに対して、下りでは膝がカクンと急に曲がらないように、ゆっくりと制動しながら曲げるようにコントロールしブレーキの筋肉として働きます。この働きは下山特有のパターンで日常生活では不自然な働きであるため、筋細胞への負担はより大きいものとなります。
そのため、上りの疲労も重なり下山で膝の痛みが出やすい傾向にあるのです。
対策としてはまずはこの筋肉に疲労をためないようにこまめにストレッチを行うことをお勧めします。
大腿四頭筋が固くなる意外な原因
この大腿四頭筋により強い負荷を与えてしまう原因として
『大殿筋がうまく使えていない』
ということがあります。
大殿筋というのはお尻にある最も大きな筋肉で、股関節を伸展(足を後ろにもってくる)させる働きがあります。
この筋肉は隠れた働き者です。
みなさん想像してみてください。
自分の膝ぐらいの高さの段差を登ろうとしたとき、どこに力をいれて登ろうとしますか?
多くの人は太ももの筋肉(大腿四頭筋)を意識すると思います。
しかし、ここで大事なのは何を隠そうさきほど紹介した『大殿筋』なのです。
この筋肉を普段意識して使っている人はほとんどいないと思います。
登山では上り下りともにこの筋肉の働きはとても重要になり、この筋肉がうまく働かないと膝の痛みの原因となる『大腿四頭筋』に大きな負担をかけてしまうことになります。
膝の痛みを予防するためにもこの筋肉がしっかり働くことがとても大事なのです。
大殿筋の筋力チェック方法
一番簡単な方法は片脚ブリッジです。
方法としては
仰向けで片脚を伸ばした状態で、もう一方の脚でおしりを持ち上げるようにしてブリッジをします。
このときに満足にお尻が持ち上がらない場合は明らかに筋力が低下しています。
筋力が低下している原因としては、単純に筋力がない場合もありますが、ほかにこの筋肉に力を入れるのを邪魔しているものがあったりする場合もあります。その点に関しては専門の治療家にみてもらうことをお勧めします。
まとめ
今日は少しコアな内容になってしまいましたがいかがでしたか?
もし膝の痛みで登山を諦めかけているのであればお気軽にご連絡ください!