こんにちは
日本膝の痛み研究所「リライフ整体院」のよしかわです。
今日はガクッと膝が崩れる症状の原因と対処法についてお話ししたいと思います。
あなたはこんな状態で悩んでいませんか?
- 歩いていると急に膝がガクンと崩れる
- 膝の内側に痛みが出やすい
- 階段を下るときに手すりがないと怖い
このブログを読んで、膝が急にガクッとする症状の原因を正しく理解していただきたいと思います。
膝がガクッと折れる症状の正体
普段普通に歩いていて、急に膝の力が抜けるようにしてガクッと膝が崩れてしまうことはありませんか?
その時はひざの痛みが出るが、そのあとは何事もなかったように再び歩けるようになる。
このような症状があると、足の筋力が衰えたかなあと不安になる方もいるかもしれませんが
これには筋力低下以外のちゃんとした原因があります。
それは太ももの内側の筋肉(内側広筋)のコリです。
内側広筋とは
内側広筋とは太ももの前側にある大腿四頭筋という筋肉の一部です。(下図参照)
主に膝を伸ばす運動の中で最後の15°以降(膝を伸ばしきるとき)に特に強く働きます。
歩くときで考えると、足を前に出して地面についた瞬間に膝が曲がらないように支える役割があります。
この筋肉を使いすぎたりして固くなり、コリ(専門的にはトリガーポイントといいます)ができることで膝崩れの症状が出ます。
筋肉にコリができると、その筋肉は力が入りにくくなったり、筋肉の反応速度が低下するという症状がでます。これは筋力が衰えるといった症状とは少し違います。
皆さんは登山の経験はありますか?
特に下山するときに足が疲れてくると、膝が笑って震えたり、ガクッと膝がくずれるようなことを味わったことはありませんか?
この膝崩れの症状はそれとよく似ています。
内側広筋のコリによるその他の症状
この筋肉にコリができることで膝崩れ以外にもよく見られる症状があります。
それは『膝関節の内側の痛み』です。
(図の青い×がコリの場所でその周囲の青い部分が痛みの出る場所を表しています)
膝の痛みを訴える方でもここの痛みに悩んでいる方は非常に多いです。
あたかも膝関節自体に問題があるかのような感覚があるため、筋肉のせいでこの痛みがでるなんて想像もしないと思います。
内側広筋のコリに対する対処法
内側広筋のコリを解消する対処法としては以下の2つをやってみてください。
①セルフマッサージ
手軽にできるやり方としてはテニスボールを使用したマッサージがあります。
方法としては内側広筋のコリに対してテニスボールを押し当てるという非常にシンプルな方法なのですが、大事なことはその押し当てる場所です。この場所を正確にとらえないと効果が半減してしまいます。
まず筋肉の場所ですが、座った状態で膝をピンとまっすぐ伸ばすと膝のお皿の斜め内側にボコッと盛り上がる部分があると思います。
この部分に対してボールを当てて、斜め45度ぐらいの角度で大腿骨にあてるようにすると痛い場所にあたります。
1回30秒くらいじっくり押してみて、いやな感覚がなければ3セット程度やってみてください。
②ストレッチ
基本的にストレッチのみでは効果は得られにくいので、①のマッサージをしっかりしたうえでストレッチをすることをお勧めします。
やり方としては下の写真のようにして足首を手で持ち太ももの前側が伸びる感覚が出るまで曲げていきます。
注意点としては太ももの前側が伸びる感覚が出る前にひざの痛みが出てしまう場合はやらないでください。ひざの痛みを強くしてしまう可能性があります。
うつ伏せでやるのが難しい方は立ったまま行っても問題ありません。ただし、転倒防止のために片手は壁やテーブルなどについたまま行ってください。
まとめ
- 膝崩れの原因は内側広筋のコリである
- コリを解消するためにはマッサージとストレッチが有効
- その上で、それに合った治療を受けることが重要