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靭帯損傷

前十字靭帯損傷の手術後に痛みが取れない原因とは

こんにんちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンター ハレル」の今林です。

本日は前十字靭帯損傷後、手術をしても痛みが残ってしまう原因ついてお話します。

・手術をしたのに痛みが消えない

・スポーツをすると痛みがでてくる

・動作するのに不安が残る

・運動中、ゴリっという音がして痛みが強くなった

・上記症状でお悩みの方

このようなお悩みはありませんか?このブログでは正しい原因についてお伝えします。
是非ご参考にしてください!

 

前十字靭帯の役割と損傷しやすい動作

大腿骨という太ももの骨と脛骨というすねの骨をつなげているのが膝の関節です。

その膝の関節の中には、内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯の4本の靭帯があります。そのうち前十字靭帯は、下腿の骨の前方から、大腿骨の後方に向かってつながっています。

膝前十字靭帯は、骨同士が前にずれすぎないようにストッパーとしての役割を果たしています。そのため、走っていて急に止まるとき、急激に方向転換するときなど、骨が前にずれることなく動くことができます。

靭帯が損傷する場合のほとんどは、膝に大きな外力が加わっています。
その際に膝が不自然な方向に曲がったり、捻られたりすることで靭帯が伸びたり断裂したりしてしまうのです。

前十字靭帯は大腿と下腿の骨が捻られるようなときに断裂しやすく、このような動作は膝が内側に入ることが多いので、内側側副靭帯と損傷するシチュエーションが似ています。
また、内側側副靭帯と前十字靭帯の両方をともに損傷することも多くあります。

そのため、サッカー、ラグビー、テニス、バスケットボール、バドミントン、スキーなど急に方向転換するスポーツに多いとされています。

 

前十字靭帯術後の一般的な治療法

前十字靭帯術後、病院等で行われる一般的なリハビリの方法としては、膝の関節可動域訓練、膝周囲の筋力増強訓練、期間に合わせた荷重訓練、歩行訓練があります。

手術によって膝の曲げ伸ばしの動きが制限されるため、もとの動きを再獲得させるための関節可動域訓練を行います。また、手術をし、筋肉にメスを入れ、また動かせない時間もあるため筋力の低下が起こります。上手く発揮できない筋肉ではしっかり体重を支えれないため、筋力増強訓練をしていきます。

そして、体重をかけても大丈夫な時期になると、歩行訓練が開始されます。これらの訓練は、実に大切な訓練であることは間違いありません。

しかし、本当にこれだけの訓練で、痛みのでない膝に戻るのでしょうか?

手術の後、痛みが残る、及び痛みが再発するという方を多く見受けます。
なぜか?治らない膝の痛みにとって本当に大切なことを見逃している可能性があるからです。

 

前十字靭帯術後、痛みが残る本当の理由

(前十字)靭帯の役割には、大腿骨に対して脛骨の前方移動を止めるという役割の他に、とても大切な役割があります。

靭帯は脳に膝の情報を伝えるためのスイッチ

靭帯には、靭帯が伸び縮みする情報を脳に伝える役割があります。

例えば、走っていて急なストップ動作をする際、脛骨は大腿骨に対して前に飛び出そうとします。その飛び出そうとする脛骨を、飛び出しすぎないように止めるのが前十字靭帯です。

 

脛骨の飛び出しを止めるために、前十字靭帯が硬いゴムのように伸びて脛骨の飛び出しを止めます。その伸びたという情報を脳みそに送ります。

脳みそは、その伸びたという情報を元に、これくらい伸びて大腿骨と脛骨が外れそうだから周りの筋肉を働かせ、関節を守ろうとするのです。

簡単に言うと、
「膝の関節が外れそう!危ない!膝の筋肉たち、早く働いて外れるのを止めなさい!」
という命令を脳が筋肉に出しています。

嘘のようで本当の話です!!

 

脳が筋肉に命令を出し、強く働く、弱く働く、早く働く、ゆっくり働くを操作しています。
しかし、靭帯が損傷したり、靭帯にメスが入ると、脳から誤った命令が出て、上手く筋肉が働かない状況になります。

そのため、いくら筋肉をつけても上手く働かなければ関節を守れないということになります。上手く、早く筋肉を働かせることが関節を守るために一番必要となるのです。

 

痛みがなくなる決め手は筋肉の反応速度

歩くときや走るとき、筋肉が働き関節を守っています。しっかり筋肉が働けば関節に負担がかからず、痛みが出ることはありません。

前十字靭帯損傷してしまい、関節が不安定になっている状態で、膝関節を守るためには、関節がずれた瞬間に筋肉が働く必要があります。

しかし、靭帯を損傷していると、その素早い反応ができず、とても遅く筋肉が反応してしまい、関節に負担をかけてしまいます。

そのため、前十字靭帯を損傷し、手術をした後、痛みなく生活するために必要になるのが、筋肉の収縮反応速度ということになります。

この反応速度を上げるような治療をしていかないと、一時的に痛みはなくなっても、歩いたり、運動をするときに痛みが出てきてしまうのです。

 

膝の痛み研究所の治療法

痛みのある部位に過度に負担がかからないように体全体のバランスを調整します。そのうえで、筋肉の反応速度を上げるための訓練を行い、負担のかかっている部位の負担を減らしていきます。

①体のバランスを整える

②身体全体の関節の動きをよくする

③患部の炎症を解消する

④骨盤の調整

⑤足の調整

⑥筋肉の反応速度を上げていく

これらの治療を行い、根本から膝の痛みにアプローチしていきます! 

 

なかなか改善しない膝の痛みに悩む方へ

せっかく手術をしても痛みが残ってしまい、とても不安だと思います。膝が痛くなるばかりに好きな運動ができないし、手術したから仕方がないと諦めていないでしょうか?しっかりと問題を解決してあげれば、今までの通り思いっきり動くことが出来るようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?前十字靭帯術後の膝の痛みにはそれぞれ原因があります。しっかりと原因を見つけその原因に対して施術をして行く必要があります。ただ膝の痛みだから、手術後だから「関節可動域訓練」「筋トレ」「荷重訓練」「歩行訓練」だけでは完治は難しいでしょう。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。

ABOUT ME
今林伸司
今林伸司
私が治療家になったきっかけが、自分の膝の手術でした。手術後のリハビリがうまくいかず、痛みは残り、再発を繰り返した経験からです。正しい治療をすれば早く元の生活に戻れるのに、やり方が違うだけでずっと苦しい思いをする。そんな思いをして欲しくない!多くの方が早くやりたいことができるようになってほしい。あなたの膝は必ずいい状態に変化します。この機会に不安を安心に変えましょう!