日本膝の痛み研究所 関西地区
大阪府箕面市 【難治性】膝の痛み・変形性膝関節症専門
姿勢整体院リプレの角山です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、変形性膝関節症と関節リウマチの鑑別診断、見分け方についてのお話しです。
膝の痛みで病院で治療していたり、ご自分で膝に関する知識を調べたりしていて、膝の痛みや変形性膝関節症は関節リウマチと何か関係があるのではないか!?と思っておられる方もいらっしゃるかと思います。結論から申し上げると、変形性膝関節症と関節リウマチは全く別の疾患ですので、結び付けて考えるとどんどん間違った方向へ行ってしまい治療方針がまとまらなくなり状態は悪化していくだけです。なので、今回の内容でご自分がリウマチではないという確信をもっていただき、膝の治療に専念していただきたいと思います。
Contents
関節リウマチとは?
自分の免疫が自分の体を異物と錯覚して攻撃してしまう「自己免疫疾患」の1つで、自分の免疫が関節を破壊してしまうという病変です。通常の関節にかかる過度の負荷による関節炎とは違い、関節表面を溶解するように破壊していき、最終的には関節の癒着を起こして可動域を制限していきます。発症する原因は未だ不明で、自己免疫により一度破壊された関節を修復することは難しいとされています。
リウマチの3つの特徴
関節リウマチになった時の3つの特徴的な症状があります。もちろん、確定診断は血液検査やレントゲン画像診断などでドクターが行わなくてはいけませんが、簡易的な所見はご自分でも確認することができますので一度確かめてみましょう。
リウマチの特徴その1:手指の関節の腫れや炎症
関節の破壊は、まず最初に手の指などの小さな関節の腫れや炎症から起こります。初期で最も腫れや炎症が起こりやすい関節は、PIP関節(指の第二関節)、MP関節(指の付け根)、手首の3つです。ちなみにDIP関節(指の第一関節)はリウマチでの破壊は起こりにくいとされています。なぜなのかはまだわかっていませんが、第一関節の腫れや炎症は「へバーデン結節」といい、変形性膝関節症と同じで日常生活での使い方の間違いによる関節の変形であることが多いです。
リウマチの特徴その2:1時間以上続く起床時のこわばり
手指の関節や破壊が起こっている関節が朝起きる時にこわばって固まり動かすことができない状態になります。これは10~20分という短い時間ではなく、少なくとも1時間以上は続くきついものです。
リウマチの特徴その3:左右対称の関節の炎症と腫れ
これも特徴的なリウマチの症状ですが、関節の腫れや炎症は左右対称で起こります。変形性膝関節症のように「左は変形がきついが右は比較的マシ」や「痛いのはいつも右側の膝」などの左右での偏りがリウマチにはありません。左右で同じように破壊が進むので同じような状態になります。
1つでも違うならリウマチではなく変形性膝関節症
以上に挙げた3つの項目の中で1つでも当てはまらないものがあれば、関節リウマチによる膝の変形ではありません。ただし、3つとも当てはまる場合は関節リウマチである可能性が高いので、すぐに整形外科を受診してください。
リウマチでないならば変形性膝関節症の治療に専念!
まずは、ご自分でわかる範囲で確認を行いリウマチの疑いがなくなったら変形性膝関節症による膝の痛みの改善に力を入れていきましょう。変形性膝関節症の根本改善治療をしていくには、ヒアルロン酸注射や人工関節の外科手術よりも日常生活動作や姿勢の癖を見直していくことが重要です。膝関節に対する処置だけではその場しのぎに過ぎずいつまでも通院生活を続けなくてはいけません。辛い膝の痛みを一日でも早く改善して通院生活から卒業しましょうね!
あなたのお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。