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【疾患から探す】

妊娠中から膝が痛くなり、出産後も膝の痛みが引かないお母さんへ

 

こんにちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンターハレル」の今林です。

本日は妊娠中・出産後に起きる膝の痛みについてお話します。

 

・妊娠してから膝が痛くなってきた

 

・マッサージをしても膝の痛みが取れない

 

・出産後も膝が痛い

 

上記のようなことで悩んでいませんか?このブログでは正しい原因と対処法についてお伝えします。是非ご参考にしてください!

 

 

妊娠中の体型の変化

妊娠するとあります赤ちゃんの成長と共に母体に様々な変化があります。

【妊娠初期】

妊娠4ヵ月になると赤ちゃんが成長し、筋肉が発達し始める時期で、早ければ胎動を感じるようになります。この頃から下腹部がふっくらしてきますので、マタニティウェアを着始める方が増えてきます。

 

妊娠5ヵ月になると、お腹が少しずつ前方にせり出してきます。同時に、授乳の準備も進んでいきますので、乳房も大きくなることで一段と妊婦らしい体型になってきます。

 

【妊娠中期】

妊娠6ケ月になると胎動もはっきりと感じられるようになります。聴覚が発達し始めますので、こちらからの呼びかけに反応しているような動きがあることがあります。赤ちゃんの身体に脂肪がつき、だんだんと丸みを帯び、羊水も増えてきますので、それに伴って子宮も大きく膨らんできます。

 

妊娠7ケ月を過ぎると体型の変化が急速に進み、お腹がさらにせり出し、お尻も大きくなってきます。妊娠前とは身体のシルエットが完全に変わってしまい、自分の身体ではないような気持ちになってしまうことがあるかもしれません。

また、乳房のサイズや形にも変化が現れます。ただボリュームがアップするのではなく、乳房の下半分から脇の下にかけて大きくなるのが特徴で、左右の乳房の間隔が徐々に広くなります。個人差はありますが、バストラインが全体的に下垂し始めるのもこの時期になります。

著しい体型の変化がありますので、マタニティインナーでしっかりとサポートすることが大切です。

 

【妊娠後期】

妊娠8ケ月に入ると、さらに赤ちゃんと子宮が大きくなります。羊水の増加はしだいに少なくなっていきますが、赤ちゃんの身体は新生児とほぼ同じくらいの大きさに成長します。

 

妊娠9ヶ月になるとお腹の膨らみは、パンツや靴下の着脱、足の爪切りが辛いほどです。四六時中、みぞおちが圧迫される状態になり、吐き気や胃もたれなど「妊娠後期つわり」「第二のつわり」が現れることもあります。

また、骨盤の横幅が増し、歩幅や立ち姿勢に変化を感じ始めます。背中に負担のかかる姿勢になってきますので、膝・腰痛や頸肩痛に注意しながら出産予定日を待ちましょう。

 

臨月に入ると赤ちゃんが外に出る準備をはじめます。同時に子宮も下がってきます。すると、一番前にせり出していた部分がお臍よりも下になり、いよいよ出産が近づいてきていることが体型を見ただけでわかるようになります。

体型の変化に合わせて、必要なアイテムを徐々に揃えていくのがおすすめです。

 

 

妊娠に伴って起きる骨格の変化

お腹の赤ちゃんの成長と共に母体の体型も変化していきます。体型の変化に合わせて骨格も変化していきます。

【妊娠に伴う脊骨の変化】

妊娠経過が進むにつれて子宮は前腹壁に向かって傾くため、身体の重心が上前方に移動するため非妊時と同じ姿勢をとることができず、直立および歩行時の姿勢が変化します。

直立時には前方に移動した重心に対応し、前方に倒れないように腰はまっすぐになり、頭と上体を後ろに反るような姿勢になります。

 

妊婦は起立時には無意識のうちに多大な労力を費やしており、背部の筋群や様々な関節に異常な負担がかかることになります。
特に脊骨を後方に傾けるために、後方の腰や下肢筋を緊張させるので疲労痛を招きやすく、骨盤や脊骨の関節の弛緩、可動性が増加し、腰痛を訴えることが多くなります

 

【妊娠に伴う骨盤の変化】

左右の骨盤は恥骨と仙骨と呼ばれる腰骨と繋がっています。

 

妊娠中から産後においてエストロゲンやプロゲステロン、リラキシンのホルモンの作用により仙骨の靭帯や恥骨結合が弛緩し骨盤の可動性が増します。

したがって、妊娠初期に比べて末期には骨盤は大きくなります。

 

しかし、このような関節の変化によって妊婦さんは歩くだけで疲労を感じやすくなったり、膝痛や腰痛を感じるようになります。
また、仙骨の靭帯が弛緩することにより、坐骨神経に痛みを主とした症状が持続することがあります。

 

 

なぜ膝が痛くなるのか?

赤ちゃんが大きくなると、お腹も大きくなり、身体を反るような姿勢になります。また、骨盤は開き、足はガニ股のようになりやすくなります。これは「運動連鎖」と呼ばれ、1つの関節の位置が変化すると隣接する関節も変化する状態です。

身体を反ることで、骨盤は後ろに傾きやすくなり、自然と足は外に開くようになります。

 

ガニ股になると自然と膝関節が捻じれの位置になり、そのままの姿勢で歩いてしまうと膝関節に以前より倍以上の負担がかかってしまいます。その負荷が蓄積され、膝に痛みが出てきてしまいます。

 

また、出産後でも身体がそのままの姿勢でいると、脳が「楽な姿勢だ」と勘違いしてしまいます。

「出産したら膝の痛みも和らぐ」と思い込み、そのままの姿勢で歩いても膝痛は良くならず、腰痛や頚痛など様々な症状を引き起こしてしまいます。

 

 

治療のポイント

妊娠中・出産後の膝の痛みを取るためには3つのポイントがあります。

・背骨の調整

 

・背部の筋肉を使い過ぎない姿勢・動作を身につける

 

・習慣化できるまで脳みそで学習する

 

脳みそで正しい姿勢、動作を学習し、習慣化することで、自然と膝の痛みが出なくなります。また、学習・習慣化しているため、多少悪くなってきても、脳みそが元の状態に戻るように体中の筋肉などに伝達してくれるようになります。

 

 

妊娠中・出産後の膝の痛みで悩んでいるあなたへ

妊娠中に膝が痛くなり、出産後も膝の痛みが取れず、日常生活が送りにくく、毎日つらい思いをされていると思います。しっかりと問題を解決してあげれば膝の痛みが悪化することのなく日常生活を送れるようになります。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?膝の痛みには様々な原因があります。ただ「マッサージ」「ストレッチ」「湿布」だけでは完治は難しいでしょう。しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。

ABOUT ME
今林伸司
今林伸司
私が治療家になったきっかけが、自分の膝の手術でした。手術後のリハビリがうまくいかず、痛みは残り、再発を繰り返した経験からです。正しい治療をすれば早く元の生活に戻れるのに、やり方が違うだけでずっと苦しい思いをする。そんな思いをして欲しくない!多くの方が早くやりたいことができるようになってほしい。あなたの膝は必ずいい状態に変化します。この機会に不安を安心に変えましょう!