日本膝の痛み研究所 関西地区 姿勢整体院リプレの角山です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、膝の痛みに対するサポーター固定がどれくらい有効なのかをお伝えできればと思います。
Contents
各膝用サポーターの役割と適応膝疾患
サポーターと言っても膝用のものだけでも数十種類あります。一般的に膝の治療用でよく使われているものを数種類ご紹介します。
膝用サポーターの種類一覧
挙げていけばキリがありませんので、基本的な使い分けとしては大きくこの3種類になります。
保温サポーター
最も多く使われている膝用サポーターで、膝の動きを止めるというより膝が冷えないように体温を保温することを目的としています。
着圧サポーター
保温効果と膝に着圧をかけて適度な締め付けをして、皮膚の圧迫による鎮痛効果を発揮させることを目的としています。
固定サポーター
膝を固定して、膝関節の可動域を抑えて過度の負荷がかからないようにすることを目的としています。
各サポーターが適応する膝の痛みに対する効果
次に先ほどご紹介したサポーターが実際にどのような膝の痛みに対して効果があるのかをお伝えします。
保温サポーターが効果的な膝の痛み
主に動き始めの膝の痛みや座り姿勢や立ち姿勢などの同じ姿勢での膝の痛みに適しています。
固定力はほぼありませんので、比較的膝も動かしやすく、軽度の痛みであればこちらのサポーターで十分です。
着圧サポーターが効果的な膝の痛み
上記と同じ要因で痛みが少し強い時や長距離歩くと膝に痛みが出る時に適しています。
あまり長時間着けていると下半身の血流やリンパの流れが悪くなることがありますのでご注意ください。
固定サポーターが効果的な膝の痛み
スポーツや肉体労働など、激しい動きをする時に適しています。
主な役割は、膝の曲げ伸ばしを止めることより、側方への負荷を軽減することに特化しています。膝関節は側方からの外力にとても弱い性質がありますので、膝の靭帯損傷がある方で激しい動きをされるのであれば装着しておくと安全です。
サポーターでは膝の痛みに対する治療はできません
各サポーターの役割と適応膝疾患をお伝えしましたが、全面的にサポーターを推奨するわけではありません。あくまで、膝を痛めている間の補強具として使用して、膝の痛みが改善したらすぐにつける習慣を辞めるようにしましょう。
サポーター以外の道具で膝の痛みを改善したいなら…
サポーターは分厚さがありますので、着けているとズボンに型がはっきりと見えます。ましてや脚部のラインにフィットした服装などはサポーターをしているとできませんので、そういう時はテーピングを使うことをおススメします。
膝の痛みに最速で効果を出すテーピング方法
これは私の治療院で患者様にご指導しているテーピング法です。テーピングときくと固定のイメージがあると思いますが、私は敢えて膝関節を固定せず、膝の動きをより活発にさせる方法を取ります。むしろ固定をしない方が早期改善に効果的です。市販のテーピングでご自分でも簡単にできますので、是非試してみて下さい。
膝の痛みに対するサポーターの効果まとめ
膝の痛みに対する治療、膝の痛みの根本改善などをメインで行っていき、その膝の痛みを治療していく過程で、その補助的な役割としてサポーターやテーピングを上記の用途に合わせて使用して、膝の痛みの改善具合を見ながら、できるだけ早期に補助具から卒業していく。これが膝のサポーターの正しい使い方です。要は、何でもかんでも道具に頼るのではなく、膝の痛みの根本原因を見つけて、膝の痛みが今後出ないように根本改善をしていくことが最も重要だということを覚えておいていただきたいと思います。
サポーターやテーピングに頼り過ぎると、うっかり着けることを忘れてお出かけした時などに、着けていないという恐怖感で痛みが出てしまうこともありますので、まずは、必ずしも必要なものではないということを忘れないで下さいね。
あなたの膝の痛みによるお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。