こんにちは。膝の痛み研究所大阪支部【リーフ整体院】のささはらけんたろうです。
痛みが悪化すると、今まで感じたことのないことが現象が起こったりします。
その中で特に多い訴えが、歩いていると急に「カクッ」と膝の力が抜ける感じになる現象です。
「膝が痛いので筋肉落ちてきたのかな。。」と思ったりしますが、本当はもっと別の理由が隠されているのです。
なぜ、膝の痛みが出ると「カクッ」となるのか?
カクッとなる理由はいろいろあるのですが、多くの方がまず一番に考えるのが「筋力不足」ですよね。
もちろん、筋力が落ちて力が抜ける感じになるケースもあるのですが、そこまでいくのは寝たきりに近い高齢者ぐらいです。
他に急な外傷で動けなくなってしまったり、かなり高齢でない限り、足の筋肉が落ちて力が抜ける感じが起きることはありません。
他に、膝関節内の軟骨や組織の損傷などで痛めてしまうケースもあるのですが、そういった原因で力が抜ける感じになる方はほんの一握りです。
では、何が原因でそのような状態になるのか?
長年膝の痛みを抱えた患者さんを見ていると、大きく2つの理由が影響しています。
原因⑴ 下半身の柔軟性の低下
私が膝の痛みの患者さんをみていての経験ですが、この原因で膝に力が抜ける感じがする方がほとんどではないでしょうか。
膝の痛みが出ている方のほとんどが、下半身の筋肉の柔軟性が低下しています。
特に影響するのが、上記の写真にある「大殿筋」「ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋)」「腓腹筋」という足の後面の筋肉達です。
近年、長時間のデスクワークでダランとした悪い姿勢が続くことで、お尻の筋肉(大殿筋)を固くしている人が多いです。
お尻が硬くなると、骨盤が後ろに倒れてしまい、足の後ろの筋肉が固くなります。
これに加え、ふくらはぎの筋肉まで固くなると、膝が常に曲がった状態になってしまうのです。
上記の左のような姿勢ですね。
こうなると、動作時に正常に膝周りの筋肉が使えなくなり、「カクッ」と力が抜ける感じになる時がでてくるのです。
原因⑵ 膝関節にあるセンサーが働きにくくなっている
膝の関節は関節包という袋で覆われています。
その関節包には、膝にかかった衝撃を受け取るセンサーがあります。
歩いていて地面を踏み込む際、衝撃が膝関節にかかると、そのセンサーが反応して脳に伝わり、その後太ももの筋肉が働くようにできています。
ただ、膝の痛みが悪化して腫れてしまったりすると、そのセンサーの反応が鈍くなり、太ももの筋肉がうまく使えなくなります。
そうなると膝を支えられず、「カクッ」と力が抜ける感じが出てくるのです。
膝に力が入らない時の正しい対処法
では、こうならない為にはどうすればいいのか?
対処をする上で大事なのが、何が原因で力が抜ける感じになるのかをしっかり調べることです。
まず、力が入らない現象が起きていると、関節内にある靭帯や関節を守るクッション(半月板)が損傷している可能性があるので、最初は整形外科を受診してしっかり検査する必要があります。
もし、靭帯の損傷や半月板が原因なら、放置しているとその後に膝に激痛が出てくる可能性があります。
自分で判断せず、整形外科や病院に行って、医療的措置を受けるようにしましょう。
そこで、靭帯や半月板の損傷がなければ、次に考えるのが上記でお伝えした2つの原因です。
この2つの原因の場合にしてほしい対処法が、筋肉の緊張を取って、関節の曲げ伸ばしの動きをスムーズしていくことです。
膝の痛みがあり力が抜ける感じになる方は、お尻から足の後面にかけて筋肉が固くなり、関節の動作が制限されています。
それを放置して悪化してしまうと膝に力が抜ける感じの状態に陥ってくるのです。
そうならない為に、
- ストレッチやマッサージなどを積極的に行い、お尻から足の後面の筋肉の緊張を取ってあげる。
- 体重がかからない状態(プール、自転車)で関節の曲げ伸ばしをする。
このような対処を積極的に行い、お尻から足にかけての筋肉の緊張が取れてくれば、力が抜ける感じになる現象が起きなくなってきます。
もし、力が抜ける感じが起きて悩んでいる方は、このブログ記事を参考にしてもらい、正しい対処法を行うようにしましょう!