こんにちは。
日本膝の痛み研究所 関西地区 姿勢整体院リプレの角山です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、変形性膝関節症についてのお話しです。
膝の痛みが強くて病院へ行くと変形性膝関節症と診断され、ゆくゆくは人工関節の手術をしなくてはいけない、もしくは、すぐにでも手術をした方がいいと言われているあなたへ。今回は、手術をした後に膝がどうなっていくのかと、手術をしなくても変形性膝関節症による痛みを改善させる方法をお伝えできればと思います。
Contents
変形性膝関節症とは?
そもそも、変形性膝関節症の概念をよくわかっていない方が多いので、ここで変形性膝関節症とは何なのかを再確認しておきましょう。
『変形性膝関節症(へんけいせい しつかんせつしょう、へんけいせい ひざかんせつしょう、英: osteoarthritis)は、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより膝関節の機能が低下して、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気である。』(ウィキペディアより抜粋)
主に、膝の軟骨(半月板)のすり減りや膝関節の配列のズレや乱れがあると変形していると診断されることが多いです。
変形性膝関節症と診断される基準は?
実は、膝がどうなっているから変形しているという正式な基準は存在していないんです。
詳細は、以下の動画で解説しております。
動画でも解説させいただいたように、変形性膝関節症のちゃんとした基準は存在せず、その先生の独断と偏見で決定されます。なので、実際は変形していないケースも多々あるということです。
変形性膝関節症の原因とは?
最も挙げられる要因として、加齢や体重、筋力低下がありますが、よく考えてみて下さい。これらの要因はすべての人には当てはまりませんよね?加齢が原因であれば、同じ年代の方は全員変形性膝関節症になっていますし、同じ体重の人や同じ筋力を持っている人も同じですよね?すなわち、これらの要因は変形性膝関節症とは関係がないということです。
歩く時に体が揺れていると変形性膝関節症になりやすい
普段歩く時に見た目ではわからなくても、体を左右に揺らして歩いている人が近年急増しています。歩く時に体が揺れると、その揺れを止めようと膝の筋肉特に太ももの筋肉に過度の負荷がかかり、疲労による痛みや膝関節に捻じれやズレを生じさせてしまい、変形につながります。
膝関節は正しい位置にあれば変形は起こらない
膝関節の軟骨は摩擦度がとても低いです。つまり、軟骨表面はツルツルで簡単にすり減る構造になっていないということです。しかし、これは膝が正しい位置で保たれた状態で動かした時の話です。上記のような要因で膝関節に歪みが生じた状態で運動を起こし続けると、軟骨は著しく摩耗していきます。
人工関節の手術をしてもまた膝は変形する
上記で説明したように、変形性膝関節症になってしまう原因として最も多いのは、普段から体を揺らしている歩き方の癖ですので、この原因である癖を解消しない限り人工関節の手術で関節を取り換えても、また歩く時に膝に負担をかけるので、次は人工関節に変形が生じます。
人工関節の耐久性について
近年の人工関節は、昔のようにステンレス素材だけではなく、カーボンという軽い素材を使用したり、関節部分にシリコン素材を使うなど、元々の骨や軟骨と似た素材を使うという工夫がされています。しかし、これらの素材の耐久性は、人間の骨よりもはるかに低いです。
人間の骨が100年ほど持つのに対して、人工関節は通常5~10年、頑張っても20年が限界です。その人の歩き方がひどければひどいほど人工関節の寿命は短くなります。
人工関節の手術も結局はその場しのぎの治療に過ぎない
膝の痛みの重症例と言えば人工関節の手術をまず思い浮かべますが、この処置も膝が変形してしまった原因を除去する方法ではなく、痛みに対する対処療法なのでその場しのぎの治療にしかなりません。もちろん、手術をしてそれ以降痛みが出なくなった方も多くいらっしゃることは事実ですが、良くなった数と同じ人数だけ、手術以前と変わらない、以前より悪化した、再手術になったという方がいることを忘れないで下さい。
体を揺らさないように歩いて変形性膝関節症を解消!
手術をせずに変形性膝関節症による辛い症状を解消するならば、今の歩き方を見直して改善させることが最も有効です。以下のことに気を付けて歩いてみて下さい。
1、下を向かずに顔を上げて胸を張って歩く
2、おへその下あたり(丹田といいます)を突き出すように歩く
3、足先もしくは足裏全体から地面に着地させて歩く
この3つを意識していただくだけで、体の揺れは最小限に留まり、膝周りの筋肉の負荷や関節に捻じれがかかりにくくなります。
まずは実践してみて、歩き方が難しかったり、よくわからないことがあれば、そのまま疑問を残したままにせずにすぐにご相談下さい。
あなたの膝の痛みによる辛いお悩みが一日でも早く解決することを心よりお祈り申し上げます。