こんばんは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンター ハレル」の今林です。
膝の違和感や音で困っている方が多く見られます。そこで、本日はその原因の一つであるタナ障害についてお話します。
・立ったり、座ったりすると膝がパキパキと音がする
・膝の音が不快で違和感がある
・膝の内側の痛みがあり病院へ行ったら、タナ障害と病院で言われた
上記のようなことでお悩みではありませんか?また、お近くに同じような症状でお悩みの方はいませんか?このブログではタナ障害についての正しい原因と治療についてお伝えします。是非ご参考にして下さい!
タナ障害とは
膝関節にはひだと呼ばれるビラビラしたものが4つあります。このひだは、赤ちゃんの時に一時的に作られるものです。膝関節にある4つのひだのうち、膝の内側にあるひだがタナと呼ばれています。
タナ障害の痛みの原因
タナは一般の方の膝の約50%に認められます。このタナが分厚くなることで、痛みが出たり、パキパキ音がなったりして、これがタナ障害と言われます。
症状として、運動している時に、膝に何か引っかかる感じがしたり、膝のお皿の下に痛みがあったり、違和感があったりします。また、膝の内側を指で押すと痛みがあります。
原因の多くは使い過ぎと言われています。屈伸運動を繰り返すと、タナが膝関節とお皿の間に挟まってしまい、分厚くなる事で、痛みが出ます。
また、もう1つの原因として股関節または足関節が固い事もあります。膝関節は足関節と股関節の間にあるため、両者の影響を強く受けます。股関節、足関節のどちらか、または両方の動きが固いがために、タナ障害を起こす事になります。
しかし、痛みの原因が使い過ぎや股関節、足関節の固さだけではありません。タナがくっついている膝蓋下脂肪体と呼ばれている脂肪の塊も原因の1つです。膝蓋下脂肪体は、膝の衝撃を和らげるクッションのような役割をしてます。
この膝蓋下脂肪体には痛みを感じ取るセンサーが多くあります。屈伸運動などを続けていると、炎症が起きて、膝蓋下脂肪体に血管や神経が作られます。血管や神経が作られることで、痛みのセンサーが敏感に反応するようになってしまいます。また、炎症を起こすことで膝蓋下脂肪体自体が固くなってしまうことも痛みの原因となります。
タナ障害の治療について
膝関節の屈伸の繰り返しによるものと股関節、足関節が固い事が原因なので、運動を制限する事や股関節、膝関節、足関節の周りにある筋肉のストレッチが有効です。
膝の痛みが強い場合にはアイシングを行います。また、膝蓋下脂肪体に対する治療も必要です。膝の痛みが強い場合には、痛み止めや炎症を抑える薬を飲むなどの薬物療法も一緒に行います。薬の使用で改善しない場合は、手術で切り取る事となります。
今回のポイント
・タナ障害の原因は使い過ぎと股関節、足関節が固い事。
・痛みの原因はタナが分厚くなる事と膝蓋下脂肪体の炎症によるもの
・治療にはアイシングとストレッチ、膝蓋下脂肪体への治療が必要
タナ障害でお悩みのあなたへ
いかがでしたか?膝が痛いことで仕事やスポーツができにくくなって、十分な日常生活を送りづらくなります。しっかり問題を解決してあげれば、今まで通りの日常生活を送る事が出来るようになります。
まとめ
タナ障害の痛みの原因を見つけ、しっかり施術を受ける必要があるでしょう。「音が鳴る程度で気にすることはない」「痛みがないから大丈夫」となると、将来的に受けたくない手術を受ける可能性があります。この原因をとるためにも、まずはきちんと専門家に体をチェックしてもらう必要があるでしょう。