こんにちは。膝の痛み研究所大阪支部【リーフ整体院】のささはらけんたろうです。
当院には、膝の痛みでお悩みの患者さんから数多くの疑問をいただきます。
その中から、特に多い質問について、お答えしていきます。
それが、関節を動かした時に鳴る「音」です。
今まで鳴らなかったのに急に鳴るようになると不安になりますよね。
あまりに音が鳴ると、「膝の関節の中で何かなったのかな?」と思われる方も多いですよね。
このブログでは、関節を動かして鳴る音の原因と、悪化させないための対処法についてお伝えしていきます。
なぜ?音が鳴る原因は?
膝の痛みが出ると時と出ない時で音が鳴る原因が違ってきます。
痛みがない場合は、運動不足などが原因になっていることが多いのですが、痛みがでる場合は以下の3つの原因が出ている可能性があります。
①タナ障害
上の図をご覧ください。
膝には滑膜ひだとというものがあります。
このヒダを別名タナと呼びます。
正常の状態では何もないのですが、姿勢の歪みなとで、お皿まわりでこのタナとの摩擦が起こり炎症を引き起こすことがあります。
この炎症のことをタナ障害といいます。
症状が悪化すると、膝の関節運動で「コキッ」という音とともに痛みを生じることがあります。
②変形性膝関節症
40代以降の膝の痛みで有名なのが変形性膝関節症です。
年をとることでに膝に負担が蓄積され、膝関節が変形してきたり、軟骨がすり減ってきます。
最初は動作時の痛み程度ですが、変形が進んでくると、膝がきしむような音と違和感が出てきて、膝を曲げるのも辛い状態になります。
③膝蓋軟骨軟化症
お皿の下にある膝蓋軟骨と足の骨がすれて摩擦を起こすのが、膝蓋軟骨軟化症です。
若い女性になりやすい疾患のひとつです。
動作時にお皿の周辺に痛みや不安定感を感じ、お皿を押すと痛みがでるのも特徴のひとつです。
ゴリゴリとがすることがあり、歩き方が悪かったり膝の関節に負担をかけている人に起こりやすい疾患です。
痛みはないが音はする
上記の3つは音がして痛みを伴う膝の疾患でした。
では、次に膝の痛みが伴わない音の原因についてお伝えしていきます。
上の図をご覧ください。
膝関節には関節包という関節を覆っている袋があります。
関節を曲げるとこの関節包の中に圧力がかかります。
関節を曲げた際に音が鳴るのは、関節液の中にある空気の気泡がはじけた時に生じると音と言われています。
音が鳴るとみなさん「骨同士がこすれてどうにかなってるのかな。。」とに不安なる方がいるのですが、骨がぶつかり合うことはないので安心してください。
関節が正常の時はそんなに音は鳴らないんですが、筋肉の柔軟性が低下していたり、関節が緩んでいる時などは気泡ができやすく、はじけやすい状態になっています。
もし、今まで鳴ってなかった音が急に鳴るようになったら、関節が緩んできている可能性があります。
その場合、膝の痛みがでやすい状態になっていると考えておいてください。
膝の痛みを悪化させない為には?
膝の痛みには必ず原因があり、原因を取り除けば、痛みを悪化させることはありません。
しかし、原因となりやすい姿勢などの日常生活を変えていくのは自分では大変ですし、身体のプロの指導を受けないと、逆に間違ったケアなどをしてしまい、症状を悪化させてしまう可能性もあります。
とはいえ、なるべく自分でセルフケアをして、膝の痛みがでないようにしたいですよね。
そこで実践してほしいのが、「ストレッチ」です。
「エッ!ストレッチですか。。」と聞こえてきそうですね 笑
ストレッチは筋トレに比べると地味ですし、即効性はありません。
しかし、継続しておこなうと筋肉の柔軟性は高まり、関節への負担がかかりにくくなります。
音が鳴るということは、関節の動きが悪くなっているので、ストレッチなどで予防することをオススメしています。
太ももやお尻などの簡単なストレッチでいいので、今日から2つだけ実践してみましょう!
継続することができれば、それだけであなたの膝にかかる負担はかなり軽減されますよ。