fbpx
膝の内側が痛い

鷲足炎(膝の内側の痛み)に湿布は有効なのか?

こんにんちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンター ハレル」の今林です。

本日は膝の内側が痛みの原因お一つ、鵞足炎の代表的な原因と湿布での鎮痛ついてお話します。

・膝の内側あたりに痛みがある

・長く走っていると痛みが出る

・長く歩くと痛みが出るのではないかと不安がある

・湿布は効くのか効かないのかと悩んでいる

・上記症状でお悩みの方

このようなお悩みはありませんか?このブログでは正しい情報を紹介していきます。是非ご参考にしてください!

鵞足炎は湿布で痛みが和らいでも根本改善にはならない

鵞足炎になり、運動をしなくても痛みが起きている場合、湿布で消炎鎮痛を図ると痛みが少し和らぐことがあります。しかし、湿布で痛みが和らいだからといって再び走り始めるとまた痛みが出てしまうことが多いです。

湿布は炎症を抑え、痛みを和らげる作用はありますが、残念ながら鵞足炎を根本から改善する治療法とは言えません。

鵞足炎を起こす腱の炎症がなぜ起こっているのか。この部分を解消していかなければ根本改善にはつながらず、走ると再び痛いという状態に陥ってしまいます。

では鵞足炎を起こす腱の炎症はなぜ起きてしまうのでしょうか

あなたの鵞足炎が治らない理由とは?

これまであなたが鵞足炎を治すために色々なことを行なってきたのに、鵞足炎が治っていないとしたら、以下の3つのことが考えられます。

  1. あなたの鵞足炎の原因が明確になっていない
  2. その原因に対して適切な治療が行われていない
  3. 炎症に対しての対応が間違っている

この3つをきちんと押さえて治療ができていれば、鵞足炎は必ず改善していきます。詳しく、順番に説明していきます。

鵞足炎の原因とは? 

鵞足炎は、膝の内側に痛みがでる症状ですが、走った時・走った後に痛みが出たり、ある一定の距離まで走ると痛む方もいます。運動はもちろんですが、階段の上り下りで痛む、車の運転で痛むなど、生活でも痛みが出てしまうのが特徴です。

 

病院や整形外科に行くと鵞足炎の原因は、使いすぎ、X脚、扁平足などと言われ、安静、アイシング、湿布、電気治療、マッサージ、ストレッチを行います。

 

しかし、これらをやっても鵞足炎が良くならないのは、鵞足炎の根本的な原因に働きかけができていないからです。

膝の内側の縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はくきん)、半腱様筋(はんけんようきん)の腱が膝の内側で脛骨の上部に付着している部分を「鵞足(がそく)」といいます。

 

この鵞足部が、膝の屈伸を繰り返すなど使いすぎたことによって膝の内側にこすれて炎症を起こし痛むというのが、一般的に言われている原因です。 

 

しかし本来、鵞足はこすれあうようには出来ていません使い続けていると、こすれしまうようなものであれば、人間は長時間走ることができなくなってしまいます。

 

では、なぜ、こすれようになってしまうのでしょうか?

 

その原因は、太ももの筋肉が疲労して硬くなることで、鵞足部が引っ張られ痛みが起きるのです。つまり、使いすぎていることが原因ではなく、鵞足部を引っ張っている筋肉の硬さが痛みの原因なのです。

また、一般的にはX脚だと動作時に膝が内側に入ってしまったり、ねじれることによって、鵞足部に負担がかかりやすく鵞足炎になると言われています。

 

しかし実際は、X脚でも膝が痛くない人もいます。もちろん、X脚の方は膝の内側に負担がかかりやすいことはありますが、X脚を治さなければ鵞足炎の痛みが取れない、ということは間違いなのです。

 

扁平足も同じです。X脚と扁平足を併発している方は多いですが、だからといって必ずしも鵞足炎になってしまうわけではありません。扁平足だとしても、今まで痛くなかった期間があるわけですから、痛くなってしまったのは動きに関連する筋肉の柔軟性が失われてしまったからです。

 

ですから、インソールで扁平足を修正したとしても、根本的な筋肉の柔軟性が取り戻されなければ、痛みの改善には繋がらないのです。筋肉の柔軟性を取り戻し、筋肉に負担がかからないようにインソールで調整するととても効果的です。

 

ここまでの説明をまとめると、鵞足炎の痛みは、太ももの筋肉が硬くなっていることで、ひざの内側を引っ張り痛みが起きているということです。

 

X脚・扁平足の方も、筋肉の柔軟性が保たれていれば痛みはおきないため、筋肉を柔軟にすることが鵞足炎を改善するために最も大切なことなのです。

あなたの鵞足炎の原因を見つけることが大切

もしかしたらここまでのお話は、インターネットや通っていた治療院の先生から聞いたかもしれません。

 

しかし、すでに筋肉を柔らかくするためにマッサージや電気治療、ストレッチはやっているけれど治っていない、そんな状態ではないでしょうか?

 

それは、鵞足炎の痛みを引き起こしている原因が、太ももの前の筋肉だけではないからです。例えば、走ることが多いスポーツをされている方によく見られるのが足首・足の指の硬さが鵞足炎の痛みに繋がっているケースです。

このように私たちの足の裏には、3つのアーチがあり、そのアーチによって地面からの衝撃を吸収しています。

 

しかし、足首や足の指の筋肉が硬くなってしまうと、このアーチ機能が失われてしまい、アーチで衝撃が吸収できなくなります。その吸収できなかった衝撃は、足首から上のふくらはぎやすね、膝、太もも、お尻の筋肉に直接負荷がかかるようになります。すると、筋肉が硬くなり、痛みに繋がります。

 

特に現代は、コンクリートの上を走ることが多いので足首や足の指は硬くなりやすいのです。しかし、ここをケアできている人はなかなかいません。

 

もちろん足首だけではなく、人によって硬くなっている場所は違います。

 

人によって、筋肉が硬くなっている場所は違いますから「鵞足炎」とひとくくりにして一般的な原因に当てはめて治療をするのではなく、なぜあなたの鵞足炎は起きているのか?をきちんと考えて、治療をすることが大切です。

 

実際に問診や施術をしていく中でその方の膝の痛みを引き起こしている原因を探っていきます。その原因がきちんと解消されれば、どんな状態の鵞足炎でも改善していきます。

炎症は敵ではない。体の治す反応

「鵞足炎(がそくえん)」と一般的に聞くと「炎」という字が含まれているため「炎症が起きている」と考える方が多いのではないでしょうか?確かに鵞足部に炎症が起きている可能性は十分にあります。

しかし、炎症が起きていることは決して悪いことではないのです。

炎症は身体を治そうとしているサインであり、自然治癒の働きなのです。

鵞足炎のような疾患を患うと傷ついた組織を体が治そうと反応します。傷ついた組織を治すには老廃物を流して栄養ある血液を損傷部に運び、組織の修復をするのが一番早く改善します。
この傷めた組織を1番早く治す方法が「炎症反応」なのです。一刻も早く体は自分の壊れた組織を治したいので炎症を起こすのです。

しかし、人間にとって炎症が起きると痛みが増します。これはなぜかというとできるだけ安静にしてもらった方が体の自然治癒力が上がるため、炎症を痛く感じるようにすることで無理して動けない状態を作っています。
なので炎症による痛みというのは決して悪い反応でも痛みでもないのです。

「今、痛めた組織一生懸命治してるから、ちょっと動くの控えてねー」と体がサインを出しているのです。

アイシングや湿布で冷やし、炎症を抑えるというのは炎症反応を抑えることになります。確かに炎症反応は収まるので一時的に痛みは和らぎます。しかし炎症反応が止まってしまうことにより、組織の修復がなかなか進まず慢性痛へと移行してしまいます。

 

アイシング、シップはお勧めしない

怪我をした際にスポーツの分野ではアイシングやシップがよく用いられます。
しかし、海外の文献ではアイシングの理論自体が間違っていたかもという説も出てきています。
上記でも説明したように「炎症は傷ついた組織を修復するための反応」であるためアイシングやシップで消炎鎮痛を図ると返って慢性痛へと移行し、なかなか治らに膝痛になる可能性があります。

シップは消炎鎮痛効果のある薬を塗布された湿布もあります。そのようなものも同様自然治癒を下げかねないことを頭に入れておきましょう。

スポーツをしている選手は必ず毎日お風呂にはいること

スポーツをしている子供たちは長風呂が嫌いです。
しかし、スポーツをしている子たちは代謝が良いためどうしもお風呂に入ることを熱がって嫌がる子が多いです。

お風呂も好きではない子が多いですが、毎日激しい練習をしているのであればお風呂に入るので絶対条件です。

お風呂に入り体全体を温めることで、血液循環がよくなり、筋肉に溜まった疲労物質を流してくれます。また、自律神経の副交感神経を優位にしてくれます。人間の体は組織の修復、疲労回復をするには身体が副交感神経優位になる必要があります。
お風呂に入って夜寝ることで身体が副交感神経優位になるので疲労回復、怪我の回復を促進してくれます。

シャワーだけで済ましてしまう人がいたら絶対にお風呂に入ることをお勧めします。

一件、あまり意味のなさそうなことですが、お風呂はとても重要です。もし暑がるなら40度~39度などややぬるめでよいのでぬるめのお風呂にゆっくり入るようにしましょう。

始めは嫌がっても徐々に習慣になればその子自身も疲労の抜け具合、怪我の回復具合に違いを感じるようになることと思われます。

今回のポイント

痛みのある部位に過度に負担がかからないように体全体のバランスを調整します。そのうえで負担のかかっている部位の負担を減らしていきます。

・鵞足炎は筋肉の硬さ(柔軟性の低下)が引き起こしている

・筋肉の硬さが生まれる根本の原因は、膝ではなく他の部位にあることが多い

・炎症への対応をしっかり理解し、間違った対応をしない

これらの治療を行い、根本から鵞足炎の痛みにアプローチしていきます! 

鵞足炎の痛みに悩む方へ

歩いたりランニングをすると膝の内側に痛みがあることで、動くのがつらいと思います。歩くことが難しく、外出したいのにできないことになっていないでしょうか?しっかりと問題を解決してあげれば、以前のように動くことができ、好きなことが出来るようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?鵞足炎の痛みには様々な原因があります。しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。ただ「筋トレ」「電気治療」「湿布」「痛み止め」だけでは完治は難しいでしょう。また炎症に対しての捉え方を正しく持ち、毎日の家での対応を変えていくことで変化していきます。

専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。

ABOUT ME
今林伸司
今林伸司
私が治療家になったきっかけが、自分の膝の手術でした。手術後のリハビリがうまくいかず、痛みは残り、再発を繰り返した経験からです。正しい治療をすれば早く元の生活に戻れるのに、やり方が違うだけでずっと苦しい思いをする。そんな思いをして欲しくない!多くの方が早くやりたいことができるようになってほしい。あなたの膝は必ずいい状態に変化します。この機会に不安を安心に変えましょう!