こんにちは
日本膝の痛み研究所「リライフ整体院」のよしかわです。
今日は曲げられない膝の痛みに対しての原因と対処法についてお話ししたいと思います。
あなたはこんな状態で悩んでいませんか?
- 気が付いたら正座ができなくなっていた
- しゃがもうとすると膝に痛みが走る
- 階段の上り下りがつらい
このブログを読んで、膝が曲がらなくなってしまった原因を正しく理解していただきたいと思います。
膝が曲がらなくなる原因とは
膝が曲がらなくなる原因は人によって様々であり、多くの場合原因は一つではなくいくつかの原因が重なって生じています。
その原因とは
①関節の問題
②筋肉の問題
③その他
の大きく3つに分けられます。
①筋肉の問題
膝が曲がらなくなる原因として最も多いのがこの筋肉の問題です。
その原因となる筋肉は1つ2つではなく非常に多くありますが、代表的なものをいくつか紹介します。
大腿四頭筋(大腿直筋)
(下半身を左前から見た図)
膝が曲がらなくなる原因として最も多いのがこの筋肉です。
大腿四頭筋というのは太ももの前側にある4つの筋肉の総称ですが、特にそのなかの一つである大腿直筋(図の青い部分)という筋肉が重要になります。」
この筋肉は足の付け根(鼠径部)から太ももの前側の中央を下行し、膝のお皿の骨を越えてすねの骨まで伸びています。
主に、膝を伸ばすために働く筋肉で、この筋肉が固くなると筋肉が伸びなくなり、膝が曲がりにくくなるのは比較的イメージしやすいと思います。
ポイントは膝のお皿の骨(膝蓋骨)を超えている点ですね。
腓腹筋
(足を右後ろから見た図)
いわゆるふくらはぎの筋肉で、アキレス腱につながっています。
主にかかとを上げるときに働く筋肉であり、一見膝の動きには関係していないように思えますが、この筋肉の上端は膝の裏まで伸びており、この筋肉が固くなると膝を曲げたときに膝の裏側の痛みを伴います。
これら2つの筋肉以外にも膝の裏側にある膝窩筋やハムストリングスなどの筋肉も関わってきます。
関節の問題
ここでいう関節の問題とは
軟骨のすり減りに伴う膝関節の変形のことを言います。
よく軟骨がすり減るとひざの痛みがでるとか、軟骨がすり減ってもひざの痛みには関係ないとか議論されますが、
結論としては
「軟骨がすり減っても直接ひざの痛みには影響しないが、膝が曲がらない、伸びないといった可動域の制限には強く影響する」
ということです。
つまり、膝は曲がらないけど痛くはないという状態です。
実際に膝の形が変わってしまうわけなのでやはり正座などはしにくくなります。
純粋に関節の問題で膝の動きが制限されてしまうと、なかなか整体の治療で元に戻すことは難しいです。(実際には関節以外の問題と混在していることが多い)
その他の問題
筋肉や関節以外の問題としては膝の周りにある靭帯や半月板の損傷などがあります。
仮にこれらの損傷が膝の痛みに直接影響している場合には手術が必要な場合もあります。
また、炎症により腫れていたり水が溜まっている場合にも膝は曲がりにくくなります。
どのように見分けるのか?
では、膝が痛くて曲がらない場合にその原因をどのようにして見分けるのかというと
これは自分で判断するのは非常に困難です。
そのため、私たちのような治療家が実際に診る必要があるのですが、
私の場合は主に曲げたときの膝の動きや最後まで曲げたときの感覚(エンドフィール)に加えて、患者さん自身の感じ方を聞いて判断します。
例えば、膝を曲げて痛いときに
・痛みはないけど途中でカチッとなにかがぶつかるようにして止まってしまう場合は
⇒関節の問題
・曲げていく過程で徐々に痛みがあり、膝のお皿の上あたりに痛みがでてくる場合は
⇒太ももの筋肉の問題
といった感じです。
実際はかなり細かく見ていきますが、この治療をしていく上ではとても重要になります。
まとめ
- 膝が痛くて曲がらない原因には様々なものがある
- まずは、何が原因になっているかを正しく判断する必要がある
- その上で、それに合った治療を受けることが重要