こんにちは。膝の痛み研究所大阪支部【リーフ整体院】のささはらけんたろうです。
先日、膝の痛みでお困りの患者さんの話をしていて、このような質問を受けました。
「以前、膝の痛みと同時に赤く腫れて熱を持った時があったのですが、こういった場合はどう対処すればいいのでしょうか?
膝の痛みと同時に赤く腫れて熱を持つという症状は珍しくなく、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで、このブログ記事では、
なぜ、膝の痛みと同時に赤く腫れて熱を感じるようになるのか?
その原因と改善するための正しい対処法について詳しくお伝えしていきます。
赤く腫れてしまう原因とは
患者さんによって度合いは違いますが、赤く腫れて熱を持っている場合、高い確率で関節内外での 組織の損傷による炎症反応が出ています。
組織が損傷すると、細胞からある物質が発生し、この物質を神経が感知すると痛みが発生します。
これがいわゆる「炎症反応」です。
この炎症反応は、発生する物質が多いほど痛みが強く、少ないほど痛みは弱くなります。
炎症反応が発生する際、生理学的に熱が必要になるといわれています。
そのため、炎症反応が起こるとその周辺には熱が発生し、赤く熱を持つんですね。
また、炎症が起きている時は、組織が損傷しているため、損傷した細胞の中にある「細胞液」と呼ばれる液体が関節内に放出されます。
それが原因で膝が腫れてしまうのです。
つまり、膝の痛みが強く、赤く腫れて熱を持っている原因は、組織の損傷により炎症反応が起こっている証拠なのです。
正しい対処法
赤く腫れて熱を持っている。
このような時にすべき対処法がアイシングです。
炎症反応がある時にアイシングでしっかりと膝関節を冷やしておかないと、腫れや熱感が軽減するどころか悪化してしまいます。
ただ、こういった説明をすると、
「膝を冷やすと血流が悪くなるから良くないと聞いたことがあるんですが、どうなんでしょうか?」
こういった意見をいただくことがあります。
これは多くの誤解をされている事実なのですが、温めると血流が良くなり、冷やすと血流が悪くなるという考え方は間違いです。
血流をよくするのであれば、温めても冷やしてもどちらにしても最終的には血流が良くなります。
人間は恒温動物と言われており、体温が変動しないようにできています。
膝の痛いところを温めた場合、その部位の体温は他の部位と比べて上がりますよね。
すると、恒温動物である人間は自然と体温を調節しようとします。
具体的には血をいっぱい患部に送る事によって、患部の熱を体全体に分散して体温を一定に保とうとするんですね。
その結果、温めた患部の血行は良くなります。
では逆に患部を冷やした場合はどんな反応が起こるのでしょうか?
患部を冷やす行為を行った場合、患部の体温がその他の部分の体温に比べると下がってしまいますよね。
その結果温めた時と同じ様に、恒温動物である人は全身の体温をある一定の温度に自動で調節しようと試みます。
具体的には患部に全身から温かい血をいっぱい送って、下がっている患部の体温を上げる事によって全身の体温を一定に保ちます。
こういった反応により患部の血行や血流が良くなります。
つまり血行や血流を良くするなら、温めても冷やしてもどちらにしろ血流は良くなるのです。
ただ、膝の痛みや腫れ、熱感などの症状の発生には組織の損傷が発生している強い炎症が起きているので、その炎症反応を落ち着かせることを考えると、アイシングでしっかりと患部を冷やす方がいいです。
ただし、やりすぎると凍傷になるリスクがあるので、15分冷やしたら1時間休憩入れるなどして、患部を冷やしすぎないようにしましょう。
それでも膝の痛みが治まらない時は、膝専門の整体院へ
アイシングをしっかり行えば、膝の痛みや赤く腫れる、熱く感じるなどの症状はひいてきます。
ただ、そのような炎症反応が起こるということは、日常生活でかなり膝に負担をかけているということです。
今は落ち着いていても、負担をかける姿勢や動作を日常生活でしているとまた悪化してしまいます。
そうならないためにも、膝の痛みを得意とする整体院で自分の膝の状態を見てもらうようにしましょう。
もしどこに相談していいか分からない。。
整形外科や整骨院に行ったけどダメだったという方は一度、リーフはりきゅう整体院にご相談ください。