こんにちは
日本膝の痛み研究所名古屋支部「リライフ整体院」のよしかわです。
まずはじめに改めて簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は愛知県春日井市で膝痛専門の整体をやっております。
患者さんの95%は膝の痛みでお悩みの患者さんで、年代は30代~80代まで幅広く診させていただいております。
日々多くの膝の患者さんを診させていただいていると、何をやっても痛みが改善しない方、はじめから私(整体)では手に負えないような症状をお持ちの方も少なからずいらっしゃいます。
よくお問い合わせのお電話で『私の膝の痛みは治りますか?』と聞かれるのですが
『実際に診させていただかないとわかりません』とお答えするしかないのが実際のところです。
そこで今回は整体では治らない膝の痛みについてお話していきたいと思います。
整体では対応困難な症状
①半月板損傷
ここでいう半月板損傷とはスポーツなどのコンタクトプレーが原因となって生じたものを言います。半月板損傷に特徴的な『ロッキング現象』というものが見られ、膝の曲げ伸ばしが急にできなくなり、激痛を伴います。このような場合は専門医で診ていただくことをお勧めします。
しかし、同じ半月板損傷でも明らかな誘因がなく、膝の痛みで病院に行ったら半月板損傷の診断を受けたというような方は整体でも改善していくケースが多く、このような場合は手術をしても改善しないので要注意です。
②靭帯損傷
膝は関節が浅く不安定であるため、4つの強靭な靭帯によって守られています。
その靭帯が損傷すると膝の不安定性が顕著になり、膝の激痛で歩くことが困難になります。
半月板損傷と同様に、スポーツなど明らかな原因がある場合はただちに専門医を受診してください。しかし、中には日常生活の中で靭帯を痛めてしまい、靭帯を損傷しているのに病院で正しく診断されないケースもあります。
いずれにしろ、靭帯を損傷(断裂など手術を必要とするケースは除く)した場合はできる限り安静と炎症の処置が重要となります。安静が難しい場合は松葉杖などを使用し、炎症が収まるまではできる限り使わない状態にすることをお勧めします。
③その他膝の炎症症状(関節リウマチなど)
膝の痛みがでる原因として関節リウマチなどの膠原病により痛みが出ている場合があります。当院でも過去に4例ほどこの関節リウマチを疑い、病院を紹介したことがあります。
このような方の特徴としては
①膝関節に明らかに炎症(腫れや熱感)を認め、かつ両側にでていること
②膝以外の関節にも炎症症状またはこわばりや可動域の制限がでていること
などがあげられます。
このような場合は専門の医療機関で適切や診断、治療を受けていただく必要があります。
④重度の変形性膝関節症
当院でも変形性膝関節症の方は多く来院されますし、みなさん痛みが改善していくのですがそのような方は、変形自体が痛みの原因ではない方ばかりです。
しかし、中には明らかに変形そのものが痛みの原因になっているケースがあります。
つまり、変形自体を治さないと改善しないケースです。
ここでいう重度とは
①歩くだけ(体重をかけるだけ)で激痛を伴う
②可動域制限が著明で膝が90°も曲がらない
③病院で明らかな変形を指摘されている
といったレベルの方を指します。
実際変形性膝関節症を指摘されている方でも、その多くが整体で改善しますが10人に1人くらいは『本当の』変形性膝関節症で苦しんでいる方もいますので、その境界線をしっかり判断する必要があります。
まとめ
今回は整体院をやっている私としてはややネガティブな話になってしまいましたが、どの治療でも適応範囲というものがあります。
『何でも良くします!』ということはいう方もいますが、それはあり得ません!
大事なことは整体という領域の適応をしっかりと認識し、境界線を理解することです。
過信をせず病院で対応が望ましい場合ははっきりとそう伝える、それこそが真っ当な治療家だと思います。