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【疾患から探す】

半月板損傷になってやってはいけない4つの事

 

こんにちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンターハレル」の今林です。

本日は半月板損傷でやってはいけない事についてお話します。

 

 

・マッサージをしているがなかなか膝の痛みが取れなくて長引いている

 

・思うように膝が動かなくてイライラする

 

・膝関節のマッサージや筋トレなどちゃんとしているのに痛みが引かない

 

上記のような症状で悩んでいませんか?このブログでは正しい対処法や原因についてお伝えします。是非ご参考にしてください!

 

 

半月板の5つ機能

半月板は膝関節の間にある軟骨です。

内側と外側の2つに分かれおり、内側はCのような形状で、大きさは外側より大きいです。

外側はOのような形をしており、内側半月板は筋や靭帯に付着していますが、外側は筋や靭帯には付着していません。

 

半月板には5つの機能があります。

①関節の適合性を高める

膝関節は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)で形成されています。その関節面は凹凸の形をしており、隙間がピッタリと埋まるように合わせる働きがあります。

 

②衝撃吸収

半月板の組織は柔らかいため、体重や床からの衝撃を吸収し、膝関節やほかの関節への衝撃を和らげています。

 

③膝関節を安定させている

①で関節面の適合性を高めている話がありましたが、同様に関節面を適合させ、膝関節の安定性を高めています。

 

③関節を動きやすくしている

半月板は潤滑水液を含んだ半月板であり、体重がかかると潤滑が滲み出てきて、関節の運動を滑らかにしています。

 

④関節に栄養を届ける

半月板にある膜を通じて、膝関節の中心まで運ばれていきます。

 

⑤膝関節の状態を脳に伝える

半月板には固有受容器と呼ばれる、センサーがあり、脳に膝関節の状態を伝えています。

 

 

半月板損傷の特徴的な症状

半月板を損傷すると、痛みや腫れなどといった症状が出始めます。その他にも膝関節に特徴的な症状が現れます。

 

①膝崩れ

歩いている時に突然膝が「ガクンッ!」と力が抜けて、膝が曲がってしまい、身体が崩れ落ちそうになります。

 

②ロッキング

膝関節に何か挟まっているような感覚で、膝関節の曲げ伸ばしが難しい、または、できなくなります。

これは損傷した半月板が関節の中に入り込んで挟まってしまったために起きます。

 

③ひっかかり感

膝関節の曲げ伸ばしの時に、何か引っかかっている、挟まっているような感覚があります。

 

 

半月板損傷になってやってはいけない4つの事

半月板損傷になって、自分でどうにかしようと試みる方もいらっしゃいますが、良いこともあれば逆に、やってはいけないこともあります。

悪い方を行ってしまうと痛みが強くなったり、続いたりしてしまいます。今回はやってはいけない4つの事を紹介します。

 

①アイシング

上記で説明したように、半月板には膝関節の状態を知らせるセンサーがあります。半月板損傷を損傷してしまうとセンサーが痛みを感じ取り、脳に伝えます。この神経は自律神経が含まれており、自律神経が起こす筋肉の緊張も痛みとして脳へ伝えます。

自律神経は体の中に温度差(冷え)があることを極端に嫌う傾向があるため、膝関節を過度に冷やすことで、自律神経がより膝関節の緊張を強めて、結果的に治りづらく、慢性化しやすくなります。

 

そのため膝関節は過度に冷やさず、痛みがあっても入浴などで膝関節や全身を温めるようにすると良いでしょう。

ただ、膝関節全体が腫れて熱を持っている場合は冷やした方が良いでしょう。その場合でも、過度に冷やさないように20分程度に留めて起きましょう。

 

②運動や筋トレ

半月板損傷が治りづらい理由は、筋肉が弱っているからではありません。

それも理由の一つかもしれませんが、膝関節が痛い状態で運動をすることで、膝関節の筋肉がより強く緊張し、痛みが強くなり、慢性化する恐れがあります。

 

痛みがあるときは初期の段階で運動を休止し、体を冷やさないように温めておけば悪化はかなりの割合で防ぐことができます。

 

③マッサージ

半月板損傷を損傷すると大腿部四頭筋をマッサージすることが多くあります。

 

一時的に血行が良くなり、痛みも軽減しますが、患部に近いところを刺激しすぎると、自律神経の緊張はより強くなり、徐々に痛みが出始めてしまい、逆に痛みが強くなることがあります。

 

④ストレッチ

マッサージと同様に大腿部四頭筋をストレッチすることで、患部を刺激して慢性化しやすくなることがあります。

ストレッチをする場合は太ももの後ろにあるハムストリングや、腰など膝には直接的に関わらない筋肉をストレッチすることで、間接的に膝の緊張を緩めることが出来ます。

 

 

治療のポイント

半月板を損傷してすぐにアイシング、痛みが治まってきた時期にストレッチや筋トレを行う事が多くありますが、自分流で行ってしまうと、逆に悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。

半月板を損傷してしまうと、間違った運動や動作を覚え、慣れきってしまいます。そうならないためにも下記のことをポイントに治療が必要になります。

・背骨の調整

 

・体幹筋(お腹の筋肉)を使っている姿勢・動作を身につける

 

・習慣化できるまで脳みそで学習する

 

 

膝の痛みの原因を根本的になくすためには、膝の痛みの原因となっている姿勢や動作を改善していく必要があります。

背骨を調整し、体幹筋が力を発揮しやすくなると姿勢や動作がしやすくなります。しかし、その状態を維持するには、脳みそが学習し、習慣化する必要があります。

 

 

半月板損傷を自力で治そうとしているあなたへ

半月板を損傷したことでやりたいことが出来なかったり、痛みが長引いたりしてつらい思いをされていると思います。しっかりと問題を解決してあげれば、以前のようにバレーボールを楽しめるようになります。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?半月板損傷の膝の痛みには様々な原因があります。しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。ただ「ストレッチ」「筋トレ」「電気治療」だけでは完治は難しいでしょう。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。

ABOUT ME
今林伸司
今林伸司
私が治療家になったきっかけが、自分の膝の手術でした。手術後のリハビリがうまくいかず、痛みは残り、再発を繰り返した経験からです。正しい治療をすれば早く元の生活に戻れるのに、やり方が違うだけでずっと苦しい思いをする。そんな思いをして欲しくない!多くの方が早くやりたいことができるようになってほしい。あなたの膝は必ずいい状態に変化します。この機会に不安を安心に変えましょう!