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その他の原因不明の膝痛

関節注射が及ぼす膝への悪影響

こんにんちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンター ハレル」の今林です。

本日は膝の痛みが関節注射だけで大丈夫なのかということついてお話します。

本日は関節注射についてお話します。

・関節注射しないと膝の痛みが治まらない
・ずっと関節注射を打っているが膝の痛みが治らない
・関節注射以外で膝の痛みを取りたい
・上記のようなことでお悩みではありませんか?
このブログでは関節注射について正しい原因についてお伝えします。是非ご参考にしてください!

関節注射とは  

関節注射にはヒアルロン酸注射とステロイド注射の2つ種類があります。どちらも膝の痛みを緩和するために選択される治療法になります。ヒアルロン酸は関節内で潤滑油の役割をしている関節液と言われる液体の成分の1つで、関節液の補充を行うために使用します。
ステロイドは副腎からつくられるホルモンの1つで、もともと関節液の中にはありません。強い炎症を抑える為に使用します。

ヒアルロン酸注射とステロイド注射の違い  

多くの場合にはヒアルロン酸注射を行い、炎症や痛みが強い場合にステロイド注射を行うことが多いです。ヒアルロン酸は、ステロイドと比べて安全性が高く、効果があれば2~4週間に1度の頻度で注射します。
一方ステロイドは、ヒアルロン酸以上に炎症を抑える効果があります。また、ヒアルロン酸と比較すると即効性があります。その分、副作用のリスクを伴い、「ステロイド関節症」といった疾患を引き起こすことになります。頻度に関しては医師と十分に相談する必要があります。

なぜステロイド関節症になってしまうのか

軟骨がすり減ることで、軟骨の欠片が周辺組織に刺激を与え、炎症が起きます。関節が炎症を引き起こすことで、関節内の関節液が溜まり、靭帯や関節包といった関節周囲の組織に影響を与えます。そこで関節注射を行い、炎症を抑えて痛みを軽減させます。
しかし、関節注射を行うことで靭帯や関節包に存在する固有受容器と呼ばれるセンサーが麻痺したり、軟骨が壊れやすくなったりしてしまいます。そこで、歩行などの負荷がかかることで、関節が急激に破壊され、ステロイド関節症となってしまいます。
多くの場合は人工膝関節置換術の手術を受けることとなります。関節注射における悪影響も考えておかなければいけません。

対処方法

 関節注射と併用してリハビリを行うことが多くあります。リハビリでは主に関節可動域訓練や、筋力増強訓練などを行います。しかし、関節注射後に強度の強いリハビリを行うと、逆に痛みを助長することになり、ステロイド注射になると関節の痛みと破壊を助長させてしまいます。
強度のリハビリではなく、適度なリハビリが必要になります。また、インソール(足底板)を使用しながらであれば、低強度のリハビリと効果の持続が可能となります。

今回のポイント

① 関節注射にはヒアルロン酸注射とステロイド注射の2つ種類がある
② ヒアルロン酸注射は安全性が高く、効果があれば2~4週間に1度の頻度で注射する
③ ステロイドはヒアルロン酸以上に炎症を抑える効果があり、即効性がある。
 その分、副作用のリスクを伴う
④ 注射後には適度なリハビリが必要。
*インソール(足底板)を使用しながらであれば、リハビリと効果の持続が可能

関節注射で膝の痛みが改善しないあなたへ  

いかがでしたか?関節注射を行うことで日常生活が送りやすくなりますが、痛みはまたぶり返してしまいます。しっかり問題を解決してあげれば、今まで通りの日常生活を送る事が出来るようになります

まとめ

関節注射には短時間で痛みが軽減するという治療にはなりますが、痛みが軽減しただけで、完治には至っていません。関節注射に加えて「関節可動域訓練」「筋力増強訓練」「マッサージ」だけでは完治は難しいでしょう。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。

ABOUT ME
今林伸司
今林伸司
私が治療家になったきっかけが、自分の膝の手術でした。手術後のリハビリがうまくいかず、痛みは残り、再発を繰り返した経験からです。正しい治療をすれば早く元の生活に戻れるのに、やり方が違うだけでずっと苦しい思いをする。そんな思いをして欲しくない!多くの方が早くやりたいことができるようになってほしい。あなたの膝は必ずいい状態に変化します。この機会に不安を安心に変えましょう!