こんにちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンターハレル」の今林です。
本日は変形性膝関節症に対するサポーターについてお話します。
・膝にサポーターをつけているが痛みが減らない
・どのサポーターが良いのかわからない
・サポーターを使うタイミングがわからない
上記のような症状で悩んでいませんか?このブログでは正しい対処法や原因についてお伝えします。是非ご参考にしてください!
Contents
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは何らかの原因によって軟骨が削られ、膝関節が変形してしまう病気です。 何らかの原因とは加齢や肥満、筋力の低下など原因がわからないものと、半月板損傷や靭帯損傷など原因がわかっているものの2つがあります。変形性膝関節症の多くは原因がわからないものがほとんどと言われています。
変形性膝関節症の痛みのメカニズム
軟骨に負担がかかって磨耗すると、軟骨の欠片によって関節の中で炎症が起きます。膝関節は、 関節包という袋に覆われています。体重の負荷などによって軟骨がすり減ると、軟骨の細かな欠片によって、関節包の内側にある 滑膜という膜を傷つけることで炎症が起きます。 つまり、変形性膝関節症の膝の痛みは変形によるものではなく、滑膜の炎症による痛みになります。 炎症はもともと組織を修復するための反応で、軟骨を修復するために起きるものですが、その過程で関節の周囲が腫れたり、痛んだりします。また、関節包には滑液と呼ばれる潤滑油があり、軟骨に栄養や酸素を与えています。関節の中で炎症がおきると、この滑液が増えます。この増えた滑液がいわゆる「水」なのです。つまり「水」は炎症の結果によるものです。 炎症が起きた状態で軟骨に負担をかけると、さらに軟骨が削れて、それがまた炎症の元になるという悪循環に陥ります。 そのため、軟骨に負担をかけている原因を見つけ、対処する必要があるでしょう
サポーターによる対処方法
膝が痛いため常日頃からサポーターをつけている方が多いですが、サポーターにはいくつか種類や用途が違います。自分の膝の状態や用途によって使い分けが必要です。
圧迫機能
膝を圧迫することで膝関節を安定させることで痛みを軽減させます。散歩やウォーキングなど軽い運動の際に使用すると良いでしょう。
支持・安定機能
支柱によって関節をより安定させ、膝の動きを補助します。スポーツなどの激しい運動の際や、膝の変形が強く、歩いている時に膝が抜けるような感じしたり、ずれるような感じがしたりする際に使用すると良いでしょう。
保温機能
膝を温めることで血液の循環を良くして、筋肉の緊張をほぐします。自宅内や膝が痛む時に使用すると良いでしょう。
また、よく天候によって膝が痛むことがあります。 関節は関節包に覆われており、常に関節包内の圧は一定に保たれていますが、天候が悪くなると気圧が下がります。すると、関節包内の圧が上がり、滑膜を圧迫することで痛みを感じます。 そのため、天候が悪くなった時にサポーターを使用して、膝関節を圧迫することで、関節内の圧を一定に保つことができ、痛みを軽減することができます。
今回のポイント
まずは変形性膝関節症のことについてしっかりと理解し、いろいろなパターンに応じたサポーターの選ぶことが大切です。下記のポイントをしっかりと確認してください。
・変形性膝関節症の膝の痛みは変形によるものではなく、滑膜の炎症によるもの
・膝のサポーターには圧迫機能、支持・安定機能、保温機能の3つの種類があり、膝の状態や用途によって使い分ける
・天候が悪くなった際には関節の圧が変化するため、サポーターを使用して、関節の圧を一定に保ち、痛みを軽減させる
変形性膝関節症の膝の痛みに悩むあなたへ
変形性膝関節症の膝の痛みで日常生活を送りづらく、つらい思いをされていると思います。しっかりと問題を解決してあげれば、以前のように日常生活が送りやすくなるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?膝の痛みには様々な原因があります。しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。ただ「サポーターを使用する」「筋トレ」「湿布」だけでは完治は難しいでしょう。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。