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【疾患から探す】

箕面膝博士見解!炎症による膝の痛みや腫れについて

炎症,膝の痛み,腫れ

日本膝の痛み研究所 関西地区

大阪府箕面市 【難治性】膝の痛み・変形性膝関節症専門

姿勢整体院リプレの角山です。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

炎症,膝の痛み,腫れ

今回は、膝の痛み中でも炎症による腫れを伴うものについてのお話しです。膝関節に炎症や腫れが起こるメカニズム、その炎症反応が膝関節にどのような影響をもたらすのかをできるだけわかりやすく詳しくお伝えできればと思いますので、是非最後までお読みください。

炎症が起こるメカニズム

炎症というのは、簡単に言えば、「修復作業」です。損傷が起きた部位に大量の血液とリンパ液を集めて損傷や断裂が起きた組織の修復をしている反応です。修復中にさらなる外力がかかり損傷部位が悪化しないように体液によるクッションを作って損傷組織を守ろうとします。これがいわゆる「腫れ」や「水が溜まる」といった現象です。

炎症,膝の痛み,腫れ

また、組織の修復作業には体内のエネルギーを必要とします。要は、運動しているのと同じ状態になります。エネルギーを産生するときにその部位に熱が生じ、その熱によって皮膚に赤みが出てきます。これがいわゆる「熱感」や「発赤」というものです。

膝に水が溜まるのは炎症を抑える為の反応

膝関節に起こる症状として「膝に水が溜まる」という現象があります。これも上記の炎症のメカニズムで説明した通り、膝関節に過度の負荷による損傷が起きて、その損傷の修復と修復中に膝にさらなる外力がかからないようにクッションとなって守るという2つの役割を担います。なので、膝に水が溜まるという現象は、膝に過度の負荷がかかっていることを認識できると同時に損傷が起きた時に修復がうまくできているという確認もできるということになります。

炎症による膝の痛みで多い「鵞足炎」

膝周辺の炎症の中でも比較的多くみられる病態で「鵞足炎」というものがあります。これも発生するメカニズムは同じで、膝の前内側にある鵞足という部位に過度の負荷がかかり修復反応である炎症が起こるというものです。

鵞足炎に関する記事はこちらをクリックするとご覧いただけます

炎症は修復している時の反応ですので、修復が終われば自然と炎症は治まりますし、腫れや熱感もひいていきます。

炎症や腫れが膝の痛みの早期改善を促すこともある

炎症は修復作業ということは、言い方を変えると、体にとって起こってほしい反応ということになります。この修復作業である炎症の一般的な処置方法として、アイシングや安静などがありますが、これは炎症を抑えているのではなく炎症反応を遅延させているだけなのです。要は、炎症反応の力を弱めているということです。確かに炎症による腫れや痛み、熱感などは一時的には治まりますが、修復が終わらない為に、また炎症が起こり、また冷やして症状を抑えて、また炎症が…という繰り返しでいつまで経っても修復作業が終わらずに膝の痛みが残るという悪循環に陥ってしまいます。

炎症,膝の痛み,腫れ

炎症反応というのは抑えるのではなく、あえて起こさせることでその時は症状が強く出て辛いかもしれませんが、早く修復を完了したいならアイシングや安静にはせずに、通常の動作を続けている方がいいです。

箕面膝博士伝授!炎症を利用した膝の痛み改善法

さきほどのお伝えしたように、炎症は修復作業なので、早く終わらせることで解決します。なので、炎症を敢えて起こさせる、もしくは炎症をさらに強くさせるという方法が最も膝の状態をいい方向へ持っていける近道ということになります。膝の炎症反応をより高めて早く改善へ導くために私はこのようなご提案をいつも患者様にしています。

  1. 座り姿勢は少なくして立ち姿勢や歩く時間を多くする。
  2. お風呂の湯舟の中で膝の曲げ伸ばしをしっかり行う。
  3. 痛みがきつくなってきたときは10分冷やしてから20分温める。

冷やす時は、湿布ではなく氷嚢や保冷剤などを使って下さい。湿布はほとんど冷やす効果はありません。また、温める時も温湿布ではなく、カイロや小豆でできた温熱剤などを使って下さい。

炎症による膝の痛みや腫れのメカニズムまとめ

炎症は必ずしも早急に抑える必要はありませんし、起こさないようにする必要もありません。体がしっかりと異常を感知して治そうとしてくれる反応ですから、むしろその修復作業のお手伝いをしてあげるようにすると、炎症による腫れや熱感は意外と早く治まりますし、痛みも軽減します。最初は痛かったり、違和感が強く出るかもしれませんが、炎症や痛みを繰り返すより、今後症状が出ないようにしていく方がいいですよね。上記でご紹介した炎症を利用した膝の痛みの改善方法を是非試してみてください。何か疑問やなかなか炎症が治まらないという時は、すぐにご相談下さい。

あなたのお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。

ABOUT ME
角山雄太
角山雄太
はじめまして。 日本膝の痛み研究所 関西地区の角山(かくやま)です。 世の中のほとんどの膝痛は、少し見方を変えるだけで手術せずに改善するものばかりです。 「自分の体にメスを入れたくない」 そんなあなたを私たちは全力でサポートいたします!