こんにちは!膝の痛み研究所千葉支部【北柏のぞみ整体院】のうじはらです。こんなシンスプリントの症状にお悩みではございませんか?
・すねのところが痛い
・走ったりジャンプすると痛い
・スネの内側を押すと痛い
・患部を冷やしてもよくならない
シンスプリントを発症するとアイシングをする人がいますが、効果が本当にあるのでしょうか?またアイシングをしたからといって完治するのでしょうか?
アイシングの効果について説明します!!
Contents
シンスプリントにアイシングは効果あり?
スポーツを頻繁におこなう人が発症しやすいシンスプリント。初期はスネの内側が痛みながらもスポーツを続けることが可能ですが、徐々に痛みでスポーツを続けることも難しくなってきます。シンスプリントは脛骨過労性骨膜炎と言われています。脛骨というすねの骨に付着する滑膜の炎症の事を指します。では、シンスプリントに対してアイシングは効果的なのでしょうか?
結果から言うとシンスプリントにアイシングは効果がありません。
シンスプリントは脛骨過労性骨膜炎と言う名前のため「炎」と言う字がつくと炎症があるためアイシングで患部を冷やしたほうが良いのではと考える方が多いと思います。整骨院などに通院するとアイシングをおこなうことが多いです。しかしシンスプリントを改善するにはアイシングだけでは効果がありません。
アイシングの落とし穴
アイシングすることでその場の痛みが改善します。しかし、根本改善にはならず、むしろ慢性的な痛みに移行させてしまう可能性があります。炎症が起きていればアイシングやシップで炎症を抑えることが重要と考えられています。
しかし、炎症は悪い反応でありません。炎症は組織を修復するための反応なのです。組織を修復するための反応であるのにも関わらずアイシングをして炎症を抑えてしまうと組織の修復は進まず返って慢性痛になってしまう可能性があります。かといって、温めるのも炎症を促進しすぎてしまうのでお勧めしません。
アイシングの作用の実際
組織が傷んでしまうと体がその部分を治すために血管を広げ、栄養ある血液を集め、老廃物を流そうとします。血管を広げるために「血管拡張物質(プロスタグランジン)」という物質が体の中に放出されるのですが、これがでると体にとって「痛い」と感じるようになります。そのため、この「痛み」は決して体に悪い反応ではないのです。組織を修復するためにでる痛みなのです。
アイシングをすると血管拡張物質の放出を抑制します。そのため炎症による痛みは抑えられますが、組織の修復は遅れてしまうためシンスプリントの改善にはつながりません。むしろ慢性痛へとなりなかなか治らないシンスプリントとなってしまいます。毎日一生懸命アイシングをすることが返って痛みを長引かせている可能性があります。
シンスプリントの改善には脛骨内側に負担のかかる動きを改善する必要がある
シンスプリントになってしまう方はなんらかの理由でスネの内側(脛骨内側)に負担がかかってしまう動きになってしまっているのが原因です。そのため炎症を抑えてもスネの内側に負担のかかる動きを続けているかぎり再び痛みは再発してきてしまいます。
スネの内側に負担のかかってしまう原因の一つがスポーツ時、歩行時に母指球で地面を蹴ろうという意識が強すぎることがあげられます。
スポーツ時、歩く際に足全体で着地(フラット着地)し、中指で蹴る(蹴るというより中指で抜ける)意識で足を使うと脛骨内側にかかる負担を減らすことができます。
足元にも目を向けましょう!
かかとの骨のゆがみもシンスプリントに大きな影響を及ぼします。なかなか改善がみられない場合、体のゆがみが強く、スネの内側にかかる動きが改善できない事が予測されるため、専門の医療機関でゆがみの改善をすることをお勧めいたします。