こんにちは。日本膝の痛み研究所福岡支部「未病リハビリセンターハレル」の今林です。
本日はヨガよる膝の痛みついてお話します。
・膝が痛いがヨガをしてみたい
・ヨガをしていたら膝が痛くなった
・ヨガを続けたいが膝が痛い
上記のような事で悩んでいませんか?
このブログでは正しい原因や対処方法についてお伝えします。是非ご参考にしてください!
ヨガとは
ヨガは、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して古代インドの人生究極の目標である輪廻転生からの「解脱(モークシャ)」に至ろうとするものである。 1990年代後半から世界的に流行している、身体的ポーズ(アーサナ)を中心にしたフィットネス的な「現代のヨガ」は、宗教色を排した身体的なエクササイズとして行われているが、「本来のヨガ」はインドの諸宗教と深く結びついており、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の修行法でもあった。 (Wikipediaより)
ヨガは体を健康にしたり、柔軟性やバランス感覚を高めることで、ストレスや体の負担をやわらげたりするなど、心身に良い効果をもたらしてくれます。
近年、手軽に始められることから、心身の健康の為に始める方が増えている印象があります。しかし、需要が増えると同時に、ヨガを始めて「腰が痛くなった」「膝が痛くなった」などの声が増えて来ています。
反復運動過多損傷(RSI)
ヨガのような長時間同じ姿勢をキープするエクササイズは筋肉を酷使することになりがちです。その為、筋肉だけでなく、腱や神経にも同様のストレスがかかります。同じストレスが、同じ場所にかかることで筋肉、腱、神経を損傷しやすくなります。
また、ヨガを始めた時は簡単なポーズから始めますが、慣れてくると徐々に難易度が上がり、新たなポーズに挑戦していくと思いますが、そのポーズが現在の自分の体に無理なポーズをすると、筋肉や腱、神経へストレスをかけ、損傷することがあります。
このように長期間、同じ姿勢で同一の筋肉を酷使することにより、神経や腱、筋肉に異常をきたし、酷使されている部分を中心に痛みや痺しびれ、炎症などの症状が現れます。 これを反復運動過多損傷(RSI)と呼び、反復性ストレス障害を引き起こしてしまうのです。
ヨガと膝の痛みの原因
膝関節は下半身の中心に位置しているため、股関節、足関節からの影響を強く受けます。また、首の位置や上半身の向きによっても、膝関節に影響をもたらします。
このように1つの関節が他の関節に影響を及ぼすことを運動連鎖と呼びます。体が正しい運動連鎖であれば、膝関節には影響は及びませんが、運動連鎖が間違っていれば、膝関節に悪影響を及ぼしてしまいます。 このような状態のままでいれば、変形性膝関節症や半月板損傷などを発症してしまうことがあります。
ヨガの普及にともなって激しいヨガも増えてきています。インストラクターやジムは、ダイエットや筋トレなどの激しい運動に対応したヨガ教室を開き、若い人や健康志向の方にアピールしていますが、ヨガは基礎的なポーズでさえ、ある程度の負担がかかります。カロリーを消費し、筋肉を引き締めるような激しい運動にまでつながるようになったヨガは、全くの別物なので注意が必要となります。
対処方法
まず下調べをしましょう。行きたいヨガ教室やジムは初心者向けなのか上級者向けなのか、参加者の人数など下調べを行い、自分にあったヨガ教室やジムに行きましょう。初心者の方は初心者向けのコースで、少人数で行うところが良いでしょう。
また、現在の体に合っていないポーズは体に負担をかけすぎてしまうため、痛いときはインストラクターの方に相談し、自分の体に合ったポーズを見つけていきましょう。
ヨガ教室やジムの下調べる前に、もっと事前に準備が必要なことがあります。それは「姿勢」です。自分の体がどんな姿勢をしていて、どんな状態であるのか知っておく必要がります。姿勢の位置・状態を決めているのは背骨であり、運動連鎖に大きな影響を及ぼします。
今回のポイント
・本来のヨガはインドの諸宗教と深く結びついており、修行法の1つであるが近年では健康やストレスを軽減するためのエクササイズとして普及している
・長期間、同じ姿勢で同一の筋肉を酷使すると反復運動過多損傷(RSI)を引き起こしてしまう
・悪い運動連鎖によって膝関節に悪影響を及ぼしてしまう
・ヨガを始める前に難易度や自分の体の状態を知るといった事前準備が必要
膝の痛みでヨガが出来ないあなたへ
膝が痛くてヨガを続けられないまたは、始められないことで、日常生活の楽しみが減ってしまい、つらい思いをされていると思います。しっかりと問題を解決してあげれば、以前のように自分のペースでヨガを楽しむことが出来るようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ヨガによる膝の痛みには様々な原因があります。しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。ただ「筋トレ」「ストレッチ」「湿布」「電気治療」だけでは完治は難しいでしょう。専門家に体の状態をしっかりとチェックしてもらう必要があるでしょう。